先日、身内の方がご自身で白髪染めをされているというお話しを聞きました。
それを聞いて、僕が美容師だからと言って、全員が全員に「いやいや、美容室に行ってください」というのも僕はなんだか傲慢で間違ってる気がしてなりませんでした。
ご自身で白髪染めをするのには、時間的に、金銭的に、性格的に、人には様々な理由があると思います。
その方にとっては大切な家族ですから、色々な想いはあるものの、全て思い通りにとはいかないものです。
じゃあ美容師である僕が、出来る事は何かあるのかなぁ?
そう考えた時に思いました。
「それならせめて、お家で白髪染めをする時に気を付けるといい事をお伝えしよう」
という事で今回の記事は
【自宅で白髪染めをする時に気を付けるといい事】の記事です。
Contents
薬局やスーパーで実際にカラー剤を探してみましたが。。。
カラー剤って、ものすっごいたくさんあるんですね!!(笑)ビックリしたわ~
なんだか選ぶのって難しそうですね。
ということで、極めて簡単ですが選定の基準を作りました。
これが正解という事ではないので、一つの考えとして参考にして頂けると幸いです。
白髪をどう染めたいのか?(完璧に染めたいのか、目立たないくらいで良いのか)
どんな明るさの仕上がりにしたいのか?(何トーンにするか)
どんな色味にしたいのか?(茶色やベージュ色、赤色などの色の種類)
まずは目指す仕上がりをある程度イメージしておきましょう。
・ヘアマニキュアやヘナカラーは主に白髪の部分だけ染まれば良い場合に使用します。
黒い髪の部分は染まらないので髪を明るくは出来ません。
白髪だった部分と黒髪の部分の違いの差は出ると思っておくと良いです。
ですので、基本的に髪の毛を傷ませず白髪だけを染めたい場合はこれらを選びましょう。
・カラートリートメントはお風呂に入るたびに少しづつ色を重ねていくイメージです。
しっかりは染まりませんが白髪にほんのり色を入れたい場合や、ダメージで少し明るくなってしまった髪の毛を暗くしたい場合はこれらが良いと思います。
色味や明るさなどあまり気にしない方や頭皮が弱くて薬剤をつけたくない方には良いかもしれません。
こちらも髪を明るくは出来ません。
・ヘアカラーはスタンダードで、一般的には一番品ぞろえが多いジャンルだと思います。
仕上がりも比較的一番きれいな気がします。
明るさ(トーン)のコントロールで白髪をしっかり染めたり、明るくぼかしたりと、いろいろできるのも良い点ですね。
最近は泡タイプのものが人気みたいですね。
ほぼ染めた事が無い方や、白髪をなるべく全体にムラなく染めたい場合はこちらが楽かもしれませんね。
クリームタイプのものは、クシ状だったり、スポイトに入れて混ぜるものだったり、マスカラタイプの物だったりと、様々です。
見えるところだけとか、白髪をしっかり染めたい方、黒めの色に染めたい方には良いかもしれませんね。
ずっと同じ色で染めていきたいのか、本当は明るくしたいのか、染める頻度を少なくしていきたいのか、染めなくしたいのか、今後の髪の毛のケアや頭皮をケアするうえでも、それらは重要になってきます。
一番重要なのは、【どんな自分になりたいか?】ということかもしれません。
どうしていきたいという事がイメージ出来れば、いい加減な染め方や薬剤選びをしなくて済むかもしれませんね。
ここからはヘアカラーのみの説明です。
染め方を説明する前に今からお話しする大切な事をちょっと念頭に置いておいてください。
泡タイプでもクリームタイプでも、すでに定期的にご自身で染められている方は毛先や全体的に、髪の毛が黒く見えるはずです。
これはなぜかというと、毎回染める必要のない部分を染めてしまう事で、色が重なって重なって色素沈着のような状態になってしまっているという事です。
本当は明るいカラー剤を使いたいのにと思うかもしれませんが、明るいので染めた時に白髪だけ明るく染まって変な感じになってしまった経験があるはずです。
なのでそれを無くす為にどんどん暗い色のヘアカラーを選んでしまって、ずーっと明るく出来なくなるという状態になるわけです。
そして、ショートヘアの方でも毛先の部分はダメージが蓄積します。
月に1回、もしくは2回染められる方の毛先は15回以上染めてるような状態になるという事です。
一度のカラーリングで、髪の毛の30%が傷んでしまうという事を聞いたことがあります。
そう考えると毛先がまとまらなくてハネてしまうのも理解できますね。
美容師のように、狙って染める事はとても難しいと思います。
そんな時にオススメなのが
すでに染まってるところにタップリとトリートメントをつけておく事です。
ワセリンなども良いと思います。
それでカラー剤の浸透を妨げるという事です。
これなら簡単に出来ますね!
コレだけでいつもより髪は守られますので、ずーっと続けるとより良いですよ。
もし髪の毛を明るくしていきたい場合は、明るいカラー剤で、最初は伸びてきた根本だけ明るく染まってカッコ悪くなっちゃいますが、我慢して、他のところは先程の方法でトリートメントやワセリンなどで色が入らないようにしておいて、色素沈着を防ぎましょう。
泡タイプのカラー剤を選び、カラー剤の箱に書いてある明るさの見本を見て色や明るさを選びましょう。
染める時は泡で全体を満遍なく染められますので初回は問題ないと思います。
2回目から染める場合は、前回染めた部分にタップリとトリートメントやワセリンを塗り、カラー剤が浸透しないように下準備をして、前回と同じカラー剤で特に根元に薬をすり込むようにして全体を染めましょう。
お家でご自身で染めるという事は、やはりそれなりにリスクを伴います。
傷ませなくていいところを傷ませてしまったり、カラー剤に使用されているアルカリ剤が残ってしまったり、色むらやカラーの濁りが出てしまったりとたくさんあるものです。
今回お伝えした染め方はそんなトラブルを少しでも避ける事ができるようにとお伝えさせて頂きました。
髪の毛を染めるという事は、人から見られた時に恥ずかしくないようにだったり、ご自身のコンプレックスなどをなくす為に染めたりするものだと思います。
全体的にムラがすごかったり、なんとなく汚く見えてしまう事も今後出てくるかもしれません。
そんな時は我慢せずに、一度美容室でリセットしてもらいましょう。
そして、そのあと自宅でどう染めたらいいか?などを聞くといいと思います。
継続してご自身で染めていく為にも、時々でいいので、美容室に行って整えましょう。
ここまで読み進めてくださいましてありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
美容師が自宅で継続的に染めるための方法をお伝えするなんてどうなの?と思いましたか?笑
冒頭でもお伝えした通り、「美容室で染めない」という人にはさまざまな事情があります。
この記事の内容が、読んでくれた方ご本人や、読んでくれた方の大切にしてる親や身内の方に伝われば、僕はそれでいいと思っています。
この記事が必要としてる人のところへ一人歩きしてくれる事を願っています。
神でした。
この記事を書いたのは……名古屋栄の癒し系?道産子美容師 神(じん)です。@masakijin1103
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