過去10年で最多になる可能性〜美容室の倒産は何が問題か？

先日掲載された記事で、2018年1〜11月に全国で発生した「美容室」の倒産が86件に到達して年間では過去10年で最多になる可能性が出てきた事がTSR(東京商互リサーチ)の調べで明らかになりました。

世間から厳しいと言われている美容師業界の現状

いち社員という立場で働かせてもらっている美容師である僕には、まだまだ分かりかねる事も多くありますが、ひとつ思う事は、益々個人としての様々な能力が必要な時代なんだなと時代の流れや傾向を見て思います。

さて、冒頭の文章に関して一体美容師業界でどういう事が起きているのか？僕なりに簡単に解釈してみましたが

他で掲載されている情報も参考にさせてもらっていますが、何年も前から美容師はどんどん増えてきた事と、美容室を開業する、または独立する事が他の業種に比べて比較的容易だという事が影響しているという風に僕はとらえています

一時の美容師ブームから徐々に美容師は増え続け、美容師として従事している人が10年前と比べると約8万人も増えているという事らしいですが、昨今は大きな美容室で大人数で働くというよりも、個人個人で独立して5人未満の少人数サロンとして働いてる方が多くなりました。

その結果、美容室の数も増え続け、いまやコンビニエンスストアの約4.5倍もの店舗数があるとの事です。そうするとどうなるか？オーバーストアという店舗過剰状態になり、価格競争に巻き込まれた店舗はより価格を安くするものの、一店舗当たりの客数が減り、更には客単価も低くなり、倒産を余儀なくされるという事です。

結果、倒産してしまった美容室の半分以上がこの少人数サロンという事になる訳です。

美容業界では今後どうなると言われているか？

一般社会の見解では、ヘアサロンは二極化すると言われています。

要するに低価格のヘアサロンチェーンか高級志向のヘアサロンかという事。低価格のヘアサロンチェーンは1000円カットなどの料金とその短い所要時間で多くの客数をこなし、高級志向サロンはそれほどおおくの客数を抱えなくとも高単価での施術でまわしていく。

すなわち値段か質か？という事が注目されているようです。

でも僕はその舞台には立たないし競争もしない

色々な情報も時代の流れも知ることはとても大事だと思います。こういった情報にも美容師である以上理解していかなくてはいけない。だけど、誰かと競ってる、争っている訳ではないんです。

今後、美容師を続けていくうえで僕が大切だと思う事は『人との関係性』だと思います

なぜそう思うのか？その一つとして、どんな髪型にするのか？どこでカットするのか？ではなく

『誰にお願いするか？』

そっちの方が僕は重要だと思うんです。まったく知らない人にやってもらうよりも良く知っている人にお願いする方が良いと思いませんか？どんな人か分からない人にやってもらうよりも、この人ってこんな人なんだよって少しでも分かってた方が安心できます。少なくとも僕に限っては。

実際に美容室探しをした時にも同じ事を改めて思いました。宜しければ見てもらえると、僕がこう言っている意味が伝わると思います→自分が思っていた以上に美容室選びは難しかった

どうなるかは正直わからないけど

これだけ自分で言っといて何言ってるんだ？なんて思われそうですが…(笑)

僕はたくさんの方に助けてもらって今この仕事を続けられています。どんなに大変で苦しい時にも、必ずと言っていいほど、僕のまわりにはいつも『人』がいました。人は一人では何も出来ない。まぁそうじゃない人もいるかもしれないけど僕は出来ない。

だからこそこれからも、もっと人とのつながりを大切にしたい。別にすべての人とって訳じゃなくて、気の合う人、大好きな人とかに限ってですけどね。

僕は小さいころから転校や引っ越し、大人になってからは店を変えたり転勤だったりがあったので、色々な人と関わることが多かったんです。だから出来る事ならば今後は名古屋を拠点に、様々な土地で、必要とされるならばたくさんの方をステキににカッコよく、人生を少しでもより良いものにしてあげたいな、と思っています。

神(じん)でした。

この記事を書いたのは……名古屋栄の癒し系？道産子美容師 神(じん)です。@masakijin1103

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