中学生での体験が僕のルーツのひとつ 〜それはこの悪友あってこそ 〜

【今の僕にとってのルーツには彼がかなり関わっている】

 

現在の自分の人格って、少しづつ築き上げたものである事は間違いない。保育園、幼稚園、小中学校、高校、大学、職場、趣味、家族。出会った人、過ごした環境、経験した事。その全てが自分の人格であって自分そのものだと思いますが、あなたが覚えているルーツはありますか?

 

分のルーツのひとつ

思い出すと懐かしくて楽しい気持ちになる思い出のひとつに「中学校時代」があります。

中卒で働いた僕にとっては学生生活の最後が中学校。だから印象が強いのかもしれませんね。

中学校って何かしらのグループみたいなものがありましたよね?気の合う仲の良い人同士みたいな。正にそのグループの1人がまたどうしようもない人間で、数々の悪行をしてはそれはもう人々を困らせるという人でして……

覚えている事と言えばたくさんありますがその中のひとつ、あれは中学校3年生の秋でした…

 

学校3年生の秋

その当時僕らの仲間内で流行っていたのが原付バイクに乗る事でした。自分の家のバイクも、人様のバイクも、いわゆる無免許での乗車でした。(もう時効ですよね?笑)

その日も当たり前のように原付のバイクを2ケツ(二人乗り)していました。わかる方は分かると思いますが、法律では排気量50㏄の原付バイクは二人乗り禁止です!なので無免許と二人乗りの違反行為を平気でしていました。

運転は悪友の彼で僕は後ろ、信号待ちで車が連なっている橋を渡っている最中でした。後ろの僕はふとバイクのサイドミラーを見ました。なんとなく赤い光がピカピカ光っているように見えたので

僕「あれ?後ろにパトカーいない?」

悪友「いやあれは救急車だと思うよ」…となんの根拠もない返し

僕「いやいやパトカーだって!やばいやばい!」と焦る僕

警察onパトカー「そこの二人乗りのバイクーー!!止まりなさい!!」とおまわりさん

僕「マジやばい!とりあえず学校の近くの細い橋まで行こう!」と車の通れない橋を目指しますが、そこまでの距離がかなりきわどく、このままでは二人とも捕まってしまう…と、そう思ったその時

悪友「マサキ!(僕の名前)お前降りてそこから走って逃げろ!俺がバイクで橋まで行って警察をまくから!!」

…と悪友は自分の危険をかえりみず、僕を捕まらないように逃がし、そのあと少しして悪友の家で待っていた僕は彼が無事に帰ってきた事に安堵したのを覚えています。

人間の本性や人格は、いざという時に本当の自分が出るものだと思います。僕はこの時に思いました「いざという時に彼のように仲間を助けられる勇気を持とう」と・・・

実際に出来るかは分かりませんが(笑)

 

学校3年生の夏

この頃は周りの仲間たちが毎日のように友だちの家に集まり、バカみたいに騒いで飲んで、カラオケやらゲームやら、別に何でもない話ばっかりして、楽しかった思い出があります。

そんな時は夜遅くまで遊んで友だちや彼女の家に泊まったりしましたが、ある出来事がキッカケで家に帰れなくなってしまった事がありました。やはりその当時、中学生が泊まれそうな所なんてそうそうあるもんじゃありません。どうにもこうにもいかなくなっていた日の放課後

僕「俺さ、家に帰りたくないんだよね」

悪友「じゃあ俺んち来る?」

僕「いやでもさ、おばさんとかもいるしょ?絶対怒られるし家に帰されるもん」

悪友「大丈夫だって!俺の部屋に絶対入ってくんなよって言っておくし」

僕「学校とか行くときどうすんの?」

悪友「母さんの方が家を出るの早いから大丈夫だ!」

僕「寝る時とか部屋来たらやばくない?」

悪友「大丈夫だ、押し入れで寝ろ!」

僕「でもそもそもご飯とか買うお金ないからなぁ…」

悪友「大丈夫だ、俺んちカップラーメン買いだめしてあるから!」

そういって何日間、家に泊まらせてもらっただろうか…。毎回なぜだか「大丈夫だって!」というなんの根拠もない言葉に助けられただろうか。僕はその「大丈夫」という言葉を、やはり根拠が無くてもよく使うようになりました。大丈夫じゃなくても「大丈夫」と言うとなんだか大丈夫に思えてくるんですよね。彼に限っては大丈夫と言って大丈夫じゃなかった事が多いけど…(笑)

上記に書いてある、ある出来事は中学生にしてはなかなかエキサイティングだったので今でも忘れられない思い出となっています。そんなエキサイティングもルーツに関係してるのかなぁ…

 

いでの家出

ある日の放課後。放課後と言っても授業にはほぼほぼ出ていなかった気がするけど。

悪友「マサキ、なんかつまんねぇよなぁ」

僕「そう?まぁそうかな…」

悪友「家出しない?」

僕「いいねぇ、家出しよう!けど、どこに行く?」

悪友「帯広に友達いるから帯広に行こうぜ!」

そうして決まった帯広への家出。なんでそうなったかは今でも本当に分からないけど、思春期ってこういうもんなのかな。因みに住んでいた岩見沢から帯広へはかなりの距離があったのも知らず、色々な人から学校でお金を集めて出発した。

たしか、札幌出身の年上の知り合いと一緒にまずは札幌へ向かいました…

その年上の人がまあかなりのヤンキーで、モヒカンぽかったし鼻と耳のピアスがえげつなかった記憶があります。

その容姿とはうらはらに、一日だけ泊めてくれるという事でかなりお世話になった覚えがあります。その日にご馳走になったカレーライスはとても美味しかったな。夜中は仲間たちが集まり、その人達が盗んだ400㏄のバイクの後ろに乗せてもらった時は初めての大きなバイクで感動しました。

次の日の事、何時だったかは分からないですが、モヒカン鼻ピアスとお別れし、次なる目的地「帯広」へ電車で向かいました。

 

どういう電車でどうやって向かったかは全然分かりませんが、無事に帯広へ着いた家出少年1号2号。そこで昔からの友達と合流。そこで待ち受けていたのがまたまさかのヤンキー的仲間たち。実は僕も悪友もその当時まだ少なかった中学生での、まっキンキンのド金髪だったのでやはり一目置かれます。がしかし、喧嘩が強かった訳でもなく、格好や日々の生活がヤンキーチックなだけなので、喧嘩とかそういうのはね・・・と思ってた矢先

帯広の友達の友達「喧嘩強いの?ちょっとタイマン張ってみない?」

※(タイマンとは1対1の対決の事である)

僕ら「いやいやそういうのあまり好きじゃないし」

帯友の友「マジで試そうぜ!」

僕ら「いやいや俺ら全然弱いし」

帯友の友「マジで俺から行くぞ!」

とここでかなり強い蹴りが胸の高さに飛んできた!!が、しかし条件反射が良かったのか両腕でガッチリガードした僕。体制を崩した帯友の友。隣で別な相手と頭突きし合っている僕側の悪友…なんでだ?

そんなこんなでなぜかそっとその場が和み、一件落着。マジでホッとした家出少年コンビ。

その後は帯広の友達の家で数日お世話になり、お風呂やご飯を頂き有難かったな。

その当時流行っていたビジュアル系バンド『GLAY』の音楽をみんなで聞きながらあーでもないこーでもなく語り合っていたので、その日に聞いていたGLAYの【TWO BELL SILENCE】や【千ノナイフガ胸ヲ刺ス】は今聞いてもその光景を思い出します。良かったら聞いてみてください

“”YouTubeから

帯広で滞在中、地元の友だちや当時付き合っていた彼女たちから連絡があり、どうやら捜索願を出されていたりとか色々な情報があり、とうとう帰ろうかどうしようか?ということになった。

とりあえず近日中に中学校の学校祭があって、中学生って結構そういうのを楽しみにしていたので、「よし、帰ろうか!」と話してたようなそうでないような・・・

確か帯広滞在3日目。その日は昼間に友達の家を出てその辺にあった自転車を二人乗りして、炎天下の中きっとすでに僕ら二人ともいっぱいいっぱいだったのかなぁ、なんだかんだ言い合いのケンカをしました。でも何だろう、言い合った後はスッキリしたのかお互いに「ゴメン」と言いながらまた二人乗りして帯広の駅に向かいました。こういうところが中学生でしょ?(笑)

すでに日が落ちて帯広の駅に向かってる途中、二人乗りのド金髪がここにきてここ一番の本領を発揮する。

アーケード状になった中通り、夜は人があまりいないみたいで自転車も軽快だった。すると遠くの背後から

「オイ、テメェら!!ちょっとまてやーー!!!」と叫び声。

後ろを振り向くと、

当時流行っていたチーマーという集団だろうか、おっかない人達でいっぱいです。

かなりの集団だったので土地勘の無い僕らは必死になって逃げました。手分けして探してくるチーマー集団に対し、僕らがとった行動。それは・・・

「ヘイ!タークシー!」必殺技発動

すぐさま乗り込んだ僕らはホッと胸を撫でおろし、チーマーに見つからないように運転手をせかすように帯広駅行きを告げました。が、しかし信号待ちでまさかのチーマーの数人が僕らを見つけ

「ここにいるぞーー!!!」と叫んでいたのでヤバい!と思いましたが、こちらは必殺のタクスィーなので何事もなかったかのように帯広駅へ無事到着しました。

こうして数日間に及ぶ中学生にしてはスケールの大きい家出が幕を閉じました。たしか寝台列車にゆられて二人とも相当疲れて死んだように眠っていたと思います。実際地元に戻ってからもしばらく家には帰らなかったんですけどね。

色々な経験の中の一つですが、この経験はなかなかできない経験だったなと今では思います。かなりたくさんの人に助けられたし、たくさんの怖い思いもしたし、たくさん考え事もしたし。そんな濃密な体験を悪友の彼と一緒にしたというのは、僕にとっての宝みたいなもんです。きっと別のだれかならこんな経験もしていなかった事でしょう。なので、良くも悪くも今の僕の人格に大きな影響を与えたのはきっと悪友の彼なんでしょうね(笑)

今度飲みながらこの話でもしたいと思います

神(じん)でした。

 

この記事を書いたのは……名古屋栄の癒し系?道産子美容師 神(じん)です。@masakijin1103

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この記事を書いた人
北海道岩見沢市出身の名古屋在住の中卒美容師/現在は名古屋丸の内でプライベートサロン的な美容室coupe(クープ)を開店し営業してます/定期的に札幌へ行きユメハコビという個人プロジェクトを実践しています/ビリヤード、ダーツ特訓中/遊ぶことが好きです/エクスマ90期/
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